こんばんは。
今月、柊弥は10歳になる。
ダウン症の為、のんびり成長している。
体格的にも知的にも。
それでも、大病を患うことなく
ここまで大きくなってくれたのはありがたい。
ふと10年前のことを思い出していた。
10年前の今頃が、
人生で1番幸せだったんじゃないかと思う。
というのも、
柊弥は、普通に心音を聞いたのでは
異常が分からなかった。
他の合併症もなかった。
顔つきも、手相も、普通に見えた。
だから、私たち親はもちろん、
先生もダウン症と気付かなかった。
1ヶ月検診の時までは。
少し小さめに産まれ、
ミルクの飲みが少し悪いくらい。
初めての子供で、
障害があるなんて疑いもしなかったあの時、
私は本当に幸せだった。
この子とどこに行こう。
子育て支援センターや公園にたくさん行こう。
気が早いけど、どんな教育がいい?
どんな風に育って行くのだろう。
希望に満ち溢れていた。
1ヶ月検診の時までは。
大きくなったかな?
早く家に連れて帰りたいな。
(里帰り出産だったので)
あの日も何も疑うことなく検診へ行った。
全ての検査が終わった後、先生が
この子は誰かに似てますか?
と聞いてきた。
???
パパ似だなと思ってますが・・・
ダウン症かもしれません。
目の前が真っ暗になることなんてあるんだ。
ダウン症に関する知識がないから、
どうすればいいんだろう?
もしかして命が危ないの?
いなくなってしまうかもしれないの?
泣くどころか色んなことが頭を巡った。
この日からしばらくは、
昨日に戻らないかな、
一昨日に戻らないかな、
1ヶ月検診前に戻りたい。
そんなことばかり考えていた気がします。
今でも、人生のどこかに戻れるとしたら、
柊弥が産まれて、1ヶ月検診を受けるまでの間
と答えます。
あの頃の私、強かったね。
今の方が泣いてしまいます。
少-し暗い気持ちで失礼します。